私は自分のしている仕事が嫌いです。
通勤時間は2時間かかるし、通勤費は3分の1しか出ないし、
そんなストレスもあってか、毎日が嫌で仕方がありませんでした。
他にも仕事が嫌いな理由はいろいろあるのですが、ちょっと前から、いやたぶんもっと前から、自分がおかしくなってきているのを感じていました。
私はあまりにも自分が自分じゃないみたいに感じるようになってきていて、生まれて初めて心療内科を受診し、「うつ状態」と診断されてしまいました。
仕事に行かない日はすごく元気なので、家族や友達は私が「うつ状態」と診断をされていることなど知らないですし、全く気付いていません。
ただ、妹にだけ話をしました。
彼女は若い時、高校の英語教師をしていたのですが、私と同じ症状があったことを言っていたことを思い出したので、伝えました。
これは5月24日の話です。
症状としては
●仕事に行くことを考えると憂鬱。(これはみんな普通にあることだと思います)
●なぜか電車に乗り遅れることが多くなり、遅刻が増えた。
●仕事に行く用意をしても、家から出ることができない。(仕事に行く前に理由を付けないと家を出ることができない)
●仕事が全然はかどらない、やろうと思ってもできない。体が動かない。
●眠れない、また寝ても夜中に何回も目が覚める。
●眠れないので、飲酒が増えた。深酒をする。
●食べ物の味がよく分からなくなっていて、ご飯をあまり食べなくなった。
医者が言うには、この中で一番の問題は、「眠れないので深酒をすること」そして「ご飯を食べないこと」。
私は一人暮らしなので、外ではすごく元気に見えても、ふだん家の中でどんな暮らしをしているのか、誰も知りません。
叱ってくれる人もいないので、どんどんエスカレートしていったのだと思います。
私はしばらく体重を測っていませんでしたが、病院で久しぶりに測ってみると、5キロも体重が落ちていました。
「なんか、ズボンがゆるくなったな」ぐらいにしか思っていなかったので、本当にビックリしました。
その場で「診断書を書くから、6月末まで仕事行っちゃだめだよ」と医者に言われてしまいました。
「ちゃんと体を治すまでは仕事に行くのは禁止」
「あと酒も禁止」だそうです。
しかし、ここで問題がありまして、
私は今の仕事に就くときに「健康保険がある」という話で就職をしました。
ですが、蓋を開けてみると、「健康保険は作れない」ということ。
「マジか、、」
と思ったのですが、また無職になることを考えると、「絶対、それは困る」となり、その条件をしぶしぶ吞みました。
その時は、自分がまさかこんなことになるなんて、少しも考えていなかったからです。
なので、私には何の保証もありません。
仕事を休んだ時点で「収入が無くなってしまう」ということです。
そのことを医者に告げると、
「社会保険があれば傷病手当金が出るから、休職して復職できるように協力するのが僕の仕事なんだけど、あなたの場合は条件が悪すぎるから、今の仕事辞めたほうがいいかもね」
「仕事を休んでても、辞めても一緒でしょ」と医者は言われてしまいました。
「医者には仕事を辞めろと言う資格はないよ。でも、こんな状態になるまでやる仕事じゃないでしょ」
「あなた、このままだと死ぬよ」
不覚にも、私は何十年かぶりに人前で大泣きしてしまいました。
心のどこかで、誰かに今の生活を変えるようにと言って欲しかったのだと思います。
確かに命削ってまでする仕事ではありません。
そして、私は親より先に死ぬわけにはいきません。
その夜、私は雇い主と話す元気もなかったので、(本当は電話で告げなくてはいけないと思うのですが)チャットで「6月末まで休まなくてはならなくなったこと」を伝え、診断書の写真をあげました。
しかし、まったく何の返事がありません。
たまたま次の日も休みを取っていたのですが、何も言ってきません。
仕方がないので、すごくすごく嫌だったけど、
「私は休んでもいいんですか」とラインしました。
いつもならすぐに既読が付くのに、全然既読が付きません。
やっと夜中に「休んでください」と一言だけ返信がきました。
雇い主は私が「体調が悪いです」と言っても、一度たりとも「どこが悪いんですか」と聞いてくれたことがありません。
「医者に行きたいんです」と言っても「どうぞ」だけ。
別に心配してほしいわけではありませんが、ふつうは「どうしたの」ってくらい聞くよな、と前から思っていました。
そして、その数日後にスマホを見ていると、彼はすでに私の後任の募集をしているのを見つけてしまいました。
「あいつはもうだめだ」と私は判断されたんだな、と思いました。
経営者としては、当たり前かもしれません。
私は医者からも「仕事は辞めたほうがいい」と言われているので、全然かまわないのですが、
私の体の状態も聞かずに、そう判断されたことがなんだか腹がたって、妹にそのことを話すと
「そんな人とはさっさと縁切ったほうがいいよ」
「お金に困ったら私が貸すからさ」と言ってくれました。
もう本当に、昔からなんて心の優しい子なんでしょう。
「鬼滅の刃」の有一郎君と無一郎君みたい、、なんて思ってしまいました。
また「あの苦痛としかいいようのない就活を、またしなくちゃいけないのか」と思うと気が重くなりますが、、それは自分が悪かったことで、仕方のないこと。
また、就職活動頑張ろうと思いますが、自分の生き方を考え直すチャンスと前向きに考えようと思っています。
まだまだ、私は元気に生きていたし、働きたいので。
今、同じことに悩んでいる方の参考に少しでもなればと思います。